4月10日 韓国千秋楽

  • 2011.04.10 Sunday
  • 06:23
4月10日 

韓国、大学路芸術劇場にて行っております、「ドン・ジュアン」。本日千秋楽を迎えることができました。

いろいろなことがありましたが、過ぎてみれば早いもんです。

毎日ブログあげようと思っていたのに途中からまさかのネット障害で、昨晩、ようやくネットが復旧しました。不便ではありましたが、最後の数日間、芝居に集中することができたように思います。

本当に多くの人にお世話になったなあ。
お世話になった人にいろいろとおみやげというか、何か感謝の品を渡したいと思って、あの人にもこの人にもと考えていてきりがなくなってしまった。感謝はしきれるものではないし、何か品物を渡してお礼になるわけじゃないね。

僕の仕事は作品を作ることであって、僕がみなさんの協力に対して返せるものはそれだけだった。


また、詳しいことは書いていきたいと思います。
日本は選挙の朝ですね。

3月17日 さよならmac こんにちわドン・ジュアン

  • 2011.03.17 Thursday
  • 23:57
3月17日

昨晩はインド人演出家スボーのチームの韓国人俳優がゲストハウスに訪れ、深夜までトーク。

韓国人俳優のひとりがえらく日本びいきで木村カエラかわいいよね、とかよくわからないトークに花が咲く。下妻物語の深キョンマジかわいいとかそんな話が繰り広げられる。ほんとに日本好きな人は俺以上にドラマとかめっちゃくわしい。

で、日が改まって本日はパソコントラブルを回避すべく、なんとか手に入れた起動ディスクにすべてを託して最後の悪あがき。が、まったくなんの進展もなし。諦めて、ソウルのアップルストアに向かう。今週中にはなんとか連絡できるかもしんない、とのこと。まあ、仕方ない。

アップルストアに向かう途中で東大門を見る。でかい。
京城、という言葉は韓国では嫌われていることを知る。韓城。と呼んでいた時代の呼称を大切にしているそうだ。


稽古場では広田版のドン・ジュアンが脱稿。
早速短縮版をリーディングで通してみる。きっかり一時間。
怖いぐらい自分の計算通りの結果で驚く。
ここからダンスと段取りで15分プラス。
追加の演出で15分プラス。よって最終的には90分ものの作品が出来上がる予定。

それにしても読めば読むほど興味深いテキストだわ。
もっとちゃんと研究したろ。ほほ。

今日は稽古場で衣装パレード。
日本とそんなに変わらない光景。自分には演出をする際のスタイルというものがいつの間にか確率されていたことを知る。稲垣干城という優秀な演出助手にここ何回か連続で助けてもらっていたので、演出助手のいない状態にまだ自分が対応しきれていない。

オケ君は今日も休み。熱が下がらないとのこと。
あー残念。俺、結構オケ君気に入っているんだけどなあ……。

ほんじゃまた。明日もがんばります。
役者の写真もそのうちあげていきます。おす。



3月16日 パソコントラブル

  • 2011.03.16 Wednesday
  • 23:03
3月16日 

このタイミングでまさかのパソコントラブル。
しかも電源を入れると、パスワードを入力する画面にすらたどり着けないという末期的な状況。何もできない。万能のツールが一夜にして電源の入る箱と化してしまった……。

仕方がないのでゲストハウスにあるパソコンをあれこれいじって復旧の方法を模索する。いろいろやってみるが全く効果なし。このパソコンを僕に貸してくれた持ち主、圭介はんに連絡してみるも復旧できず。スカイプで会話している最中にまたしても余震。なんという地震大国。とんでもない日常になっているんだな、と改めて感じる。

結局、起動ディスクがなければどうにもならない様子。無念。

あれこれ対応に戸惑って今日は稽古に15分遅刻。
ちっきしょうめ。ま、しかたねえや。

昨日までピンピン元気だったオケ(肩、という意味らしい。とても肩幅のしっかりした若者なのです)君が急な発熱でおやすみ。なんだか心配。ちょっと疲れが溜まり始めているのかもしれないがもしかするとインフルエンザかもしれない。韓国ではウイルスのことをバイラス、と発音することを知る。
俳優のみなさんには、身体的にかなりの負荷を連日かけているからそれがたたったのかもしれない。この時期でよかった、というべきか。

今日は乱舞のためのダンス、基礎的な部分を伝える。
コマンドと呼ばれるひょっとこで長い時間かけて蓄積された半即興の動きを作るための方法論だ。歩いて、止まって、逆方向に歩いて、という基本を伝える。

みな、やや疲れていたことと、パソコンの復旧対応のために今日は17:00に終了。広田版台本の翻訳作業は第四幕まで終了、配布。明日には脱稿できそうとは翻訳のテヒちゃんの弁。通訳と翻訳の二足のわらじ。似ているようで違う仕事ですからね、これ。

で、早めに帰宅したのをいいことに、ゲストハウスのパソコンを開き直って広田仕様に勝手に変更。今に至る。

そんなわけで、昨日はブログ更新できませんでしたのよ。
写真もあげていきたいのですが、こっちのパソコンだとまだ作業できずです。しかし報告は今後もやってまいります!

というわけで、明日は17:00から稽古。
明日でパソコントラブルにケリをつけるつもり。
台本も少し進もう。

帰り際にソウルでは雪。
日本も震災被害のあった地域にまで雪が降っていることを知る。
ああ、もう雪の降る季節が一刻も早く終わってほしい……。

3月15日 まや来襲

  • 2011.03.16 Wednesday
  • 22:45
3月15日

今日は日本から別件で来ている小角まやを稽古場に招くことに成功。せっかく来てもらったので、ひょっとこのダンスをひとしきりレクチャーしてもらう。それにしてもまやは相変わらずで人見知りとかいう言葉をこの人は理解できるんだろうかと心配になるようなありさま。若いのにようやるわ。

今までひょっとこが積み上げてきたステップダンスを一気に二時間ぐらいで詰め込み教育。これで韓国でも乱舞する準備が整った。俳優のみんなは「ちょっと」どころかかなりしんどそうな様子だったが、それでも、この一日を持てた意義は大きい。

今日は前半にインド人演出家スボーが見学で参加。
なんかやたらとニコニコして写真を撮りまくっていた。
突き出たお腹といい、なんともフレンドリーな人だ。

つたない英語で彼としゃべっていて驚いたのが、役者に対するスタンス。なんとスボーは、俳優の自宅を順番に訪問していっているのだという。俳優を作っている要素の70パーセントは個人ではなく家族やその背景によって形成されているから、私はそれを知ろうと思うのだ、という。なるほどなるほど。

それにしても牛肉も豚肉も食べれないスボーは来訪先で振舞われるであろう料理をどうやって処理しているんだろう。。。


稽古の後半はひたすら台本。
ドン・ジュアンとても面白いじゃないか、と思うとともに、セリフの稽古に入って完全に未知の領域に入ったことを再確認する。僕には彼らの滑舌がいいのか悪いのか判断できない。こんなことはかつてなかった。意味がわかるしゃべりかたなのかどうなのか、かなりあやふやにしかわからない。これは今までにない状況だ。

それでも僕はセリフ劇を選んだ。やってやれないことはない。
驚いているのはむしろ、こんなにも言葉がわからないにもかかわらず、いい芝居をしているかどうかは十分すぎるほどわかる、ということだ。目線や、声の出方、表情、体の状態、いろいろな要素を総合すれば、即座に言語が理解できなくても十分に芝居に関してのダメ出しができる。そしてダメ出しを理解してもらえているのかどうかもちゃんと把握することが出来る。

そんな確信をもって22:00近くまで稽古。
本日はヘトヘト……。

3月14日 なんかよくわからんがホワイトデーだ。

  • 2011.03.15 Tuesday
  • 02:33


本日も稽古。
行きがてら、ちょっと工夫していつもと違うバスに乗ったらまんまとわけわからんところへ連れて行かれた。韓国バス安すぎだぜ。

そんなことはつゆとも見せず、クールに稽古場に着くと、俳優の一人、テガリ(頭、の俗称らしい)くんが柄にもなくホワイトデーということで女性陣にチョコを振る舞っていた。なんだか以外な一面を見た思い。彼は広田と同じ78年生まれ。結構韓国では生まれ年で年齢確認する。で、生まれたら即1歳で数えて年越ししたら年齢増えるといういわゆる数え年なので、同じ年度生まれの人は韓国では34歳と呼ばれている。ちょっと損した気分。

本日はパンフレット用の写真撮影があったので、稽古場で撮影。びっくりするぐらいサクサク進んでいくカメラマンさんと、やっぱり写真うつりを気にするみなみなさま。ま、そりゃそうだよね。

本日は、「ドン・ジュアン」広田版の台本、第一幕、第二幕の翻訳があがって来た。
稽古をもくもくと進める。こんなに長期間にわたって昼夜占有で使える稽古場があるなんて夢のようだ。オーディション二日目から一貫してこの部屋を使い続けている。

稽古後にはコスチューム・デザイナーが来て会議。二人の女性による衣装チームなんだけど、なんと片方の女性は日本語がしゃべるというラッキー! 彼女のポートフォリオを見せてもらって、コスプレ、および舞台創作の実力を知る。がんがんにパターン起こして、縫って、作るタイプの衣装さん。すごそうだ。

今週末にはインド人ディレクター、SUBODHと一緒に現在別の場所で上演されている「ドン・ジュアン」を観に行くことになった。そうそう。今、時を同じくしてドン・ジュアンやっているらしいんです。しかも結構実力も歴史もあるカンパニーなんだとか……。なんか燃える展開だ。頭フル回転させて考えよう。

そのあとはこのタイミングで韓国に仕事に来たマヤとご飯。地震以来、初めて知り合いの顔を見て少しほっとする。そのあとスカイプチャットにて劇団会議。枝野さんがあまりにも寝ていないということが日本で話題になっているらしい。さすがに不眠不休にも限度があるだろうに……。

3月13日の稽古

  • 2011.03.14 Monday
  • 02:58
本日も稽古。

今日はいつもよりも1時間開始を遅らせて午後14:00からスタート。稽古冒頭で地震についての話をする。稽古場に来たときから、みなにいろいろと気遣われていたので、黙って稽古を始めるよりは、と思って少し話をした。

当然のことなのかもしれないが、韓国人は日本に多くの知り合い、友人、親戚を持っているから、皆もとても心配そうな様子。映像で見てみんなもとても驚いたようだ。

今やるべきことをやるしかない、僕は何ともないですからご心配なく、日本人もみなたくましくがんばっているみたいです、という話をした。

新宿駅で帰れなくなった多くの人たちが階段に座り込む際に、きれいに通路を開けていたことなどを紹介したり。原発についてはみなもとても心配そう。チェルノブイリのようなことにはならないそうですからそういう心配はしなくてもいいんです、ということを伝える。

俳優の一人、スヨン(ヒゲ、という意味)くんから、「今日こんな時に稽古に来てくれてありがとう」ということを言われる。別に僕は何ともないですから、とも思ったけど、これは僕に言っているんじゃなくて日本に対して言っているんだと判断して、お礼を言う。

続けて、日本人は驚くほど冷静に行動しているし、ツイッターでも各自が自分の立場で出来ることをやろうということを必死で考えている、と伝える。僕の今、出来ることは、ここで冷静に稽古をすること。楽しく、自由に、演劇をすることだから、これでいいんです、と答える。

東京に住んでいる僕が今、ソウルの電源で暮らしているのは最高の節電です、と強弁して稽古開始。どうでもいいけどまたしても腹が痛くてゲーリー・オールドマンのことが頭を離れない。朝食にインド人スボーと食べたカレーがダイレクトにきやがったな。

さて、今日は日曜日なので、通訳のヒちゃんがお休み。
代わりに日本滞在経験のある、ナンパくんとデンくんに通訳をしてもらって稽古を進める。


本日はマリオネットというメニュー。

各自、自分の体を操り人形に見立てて、自分の筋肉ではなく、糸の力によって動かされているイメージを持ってもらう、という内容。ゆっくり時間をかけて脱力について考えてもらう。自分の体のどこが思いどおりに動くか、何が出来て何ができないか、それ以前に、自分はいったい何をしたがっているか? 一緒に考える。

所詮は一ヶ月の短期決戦だけど、僕は俳優たちに「考えてもらう」ということを大切にしている。一ヶ月で到着するようなゴールは提示しても役に立たない。一ヶ月では出来ないとわかっていても、その先に何があるのか、それを一緒に考えたいと思う。そうでなければ、一ヶ月の稽古でさえ目標を見失うだろう。

自分の体がどんな可能性を秘めていて、どんなパワーを舞台上で発揮できるようになるのか、どうなりたいのか、そのことに対して「夢」を抱いてもらいたい。

ゆっくりじっくりと稽古は終了。
ここ数日、とても手応えがある。最初は外国人補正もあって、なんか偉い人の言ってることだから聞いてみるか、というニュアンスがあったように感じたのだけど、だんだんと、僕自身の言葉が彼らに届いて行くような感覚を持ててきた。あと、通訳しやすいしゃべり方、呼吸、ということが少しだけわかってきた。通訳さんというのもある意味ではひとつのツールなわけだから、操縦に慣れるには時間がかかる。

メンバーの一人である、シムジ(名前はすべてニックネームでありんす)ちゃんが、何日か前に稽古場にパソコンを持ち込んでいいか? というので、いいよ、と答えたのだけど、とても詳細な稽古場日誌を書いてくれているようだ。なんかいろいろと熱心な顔で聞いては、パチパチとキーボードを叩きに行く。谷賢一だったら、ポメラを推薦している場面かしらと思ったけど、あれは韓国語非対応だよな、とか思う。


今までも韓国滞在に関してはこっそり私的な日記を書いていたのだけど、今日からはできるかぎりブログで発表することにします。まあ、短い記事の日もあるでしょうが、人様の目にさらされたほうがちったあ骨のある記録が書けるかもしれない、ということで。うす。そんじゃ、今日は寝ます。写真もそのうち、あれこれ乗せていきますよ。

日本がんばれ

  • 2011.03.12 Saturday
  • 12:22
広田です。僕は今、韓国に来て芝居を作っています。元気です。

昨日、韓国人との稽古が終わったあとで地震の第一報を聞き、ゲストハウスに帰ってはじめて詳しい情報に触れて本当に驚きました。被害に遭われた本当に多くの方々におかれましては心からお見舞い申し上げます。

情報を知っても何もできないとはわかっていながら、僕の家族の安否確認をして、今朝にはなんとか無事を確認できました。妹は千葉のテーマパークで一晩を過ごしたそうです。姉は妊婦ですが、数時間歩いて帰ったとのことで……、それでも元気でいてほっとしました。

韓国に来てからずっと、ネット環境が完備されていて、なんとも国外へ出た気がしなかったのですが、今はただ遠くにいることを痛切に感じています。僕の大切な人たちはみんなあそこにいるじゃないか、というなんとも言えない、心配な気持ちです。母国という言葉の意味を初めて知ったような心地がします。まだ余震の恐れもあるかと思います。ただ、ただ、みなさんの無事を祈るばかり。

全然無事じゃないのに、努めて冷静に対処しようとする日本の状況を聞くにつけ、誇らしく思っています。日本人は本当に賢い。どうだこれが日本人だ、と韓国のスタッフたちにも伝えてやろうと思います。大変なことは多いでしょうが、みなさんが元気でいることを祈っています。

ツイッターで多くの演劇人の友人が奮闘していることも見聞きしています。同じ演劇人として公演中止ということがどれほど大きな痛みをともなう決断であるのか、少しは理解しているつもりです。この状況でなお上演をする英断をされた方にも、中止の英断をされた方にも、敬意を表します。

ゆれひとつ感じないような遠くからではありますが、みなさんの無事と奮闘を、切に切に願っております。ああ、なんかみんながんばれ、と。思っていることはただ、それだけです。僕も僕にできることを遠くでがんばります。うん。みんながんばれ! 

韓国、ポニョ、南へ

  • 2011.02.27 Sunday
  • 07:38
改めましてご報告を。
広田はこの3月、韓国へ行ってお芝居を作ってきます。

韓国演劇演出家協会主宰のアジア演出家展というのものに参加してくることになりました。ざっくりとした情報としてはこんな感じです。

アジア演出家展

主 催:韓国演劇演出家協会
開催地:ソウル大学路芸術劇場 小劇場
期 間:2011年4月8〜10日
作 品:<テーマ>モリエール
    韓国、日本、インドの演出家と韓国俳優による共同制作

で、広田は『ドン・ジュアン』という作品を演出します。
まあ、何が何やら全然わからないですが、やれることをやれるだけ。ちゃんとモメてぶつかって良い作品を作ってこようと思います。

今更観そこねていたポニョを観てあまりの傑作ぶりに度肝を抜かれました。あんなものを人は作れるんだなあ……。とにかくセリフがすごくて、ポニョの思いがまっすぐですごくて、あんなものを作るにためにはあの年月がかかるよな、と思う。

で、出国前になんとかチョウの奮闘ぶりを見ようと「南へ」を観てきた。チョウに直接、感想をいってやろうなんて勢い込んで挨拶にいったのに、久しぶりに会ってついとりとめもない話に終始してしまった。感想はまた改めて、書けるかな……。ただ、確かなことは野田さんですら年三本はあまりにもしんどいペースなんだということ。それでも野田さんは「ビック」で僕はとてつもなくちっぽけだ。

だからこそ、コンチクショウメ、と思えたあの作品、あの場所は出国前にはとてもいい場所になった。
臥薪嘗胆。捲土重来。


さあ、というわけで、成田へ向けて出発します。
ほんの少しの間だけ、さよならニッポン。

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